我が国の代替医療の現状
我が国の代替医療の現状
日本の医療界では西洋医学が主力を占め、代替医療の普及は先進国の中で最も遅れていると言わざるを得ません。
もともと日本では、古来より漢方医学があり、食をはじめとする養生法は日常の中に組み込まれておりました。
しかし、戦後の日本はそうした自国の伝統医学を否定し、法律の下に西洋医学だけを育ててきたのは周知のとおりです。
それは、伝統医学をもつ他の国々が、西洋医学をとりいれた後も並行して伝統的医療を行ってきたのとは大きく異なっています。
近年になって、ガン治療に携わった一部の医師たちが、自らの治療法に失望したり、欧米のガン治療に学ぶなどして、ようやく日本にも代替医療が広がってきました。
それでも、代替医療をとりいれている医療機関が、本当に代替医療の価値を身をもって感じ実践しているわけではなく、話題の治療を脈絡なく標榜しているケースも少なからずあるようです。
そうした医療機関を、巷では「なんちゃって代替医療」と揶揄する声も聞かれます。
つまり、我が国ではまだまだ慢性病に対する全人的アプローチ、さかのぼって慢性病を引き起こした原因が、医療関係者の中で充分周知されていないことによると思われます。
日本では、帯津良一氏を長とするホリスティック協会が1987年に設立されました。氏によりますと、世界における思想としてのホリスティック医学の台頭は1960年代であり、代替医療への関心が高まりを見せ始めるのは1970年代のことといいます。
ここ数年になって、日本でもようやく広がりを見せ始めましたが、我が国で代替医療が欧米並みに成果を挙げるのは、まだまだこれからというのが現状かと思われます。